top of page
いけばな 松生派
「基本花型の解説」(初代家元 杉村月郊 著)
初代家元の杉村月郊が、松生派のいけばなを習得されようとする人たちに、また、いま熱心に研修されている人たちの研究のために編集した「基本花型の解説」。実用書としてはもちろんのこと、いけばなに向き合う精神にもふれたその内容は、時代を超えてなお多くのことを私達に語りかけてくれます。
このページではその一部をご紹介するとともに、今後はPDFをダウンロードしてご覧いただけるようにする予定です。
自然から切り離された素材を、 更により美 しく、自らの気持ちまでも表現し得る自由花でなければなり ません。これがいけばなする心、すなわちいけばな精神です。
いけばなは花に対する愛情から出発します。愛情を根底として、いけばなの知識や技巧が修錬され、初めていけばな精神に合致した立派な作品が生まれてくるのです。愛情ある作者には、花材の美しい魂が反映し、作者の作意、感情、主観と花材の魂が融合し、模倣のない生きた創作があるのです。
松生派のいけばなは、心で感じたことを素直に表現し、一人一人が自由な発想に基づく個性的ないけばなを特徴としています。作者、花材、器、環境と一体に和合して生まれでたいけばなの美しさこそいけばな芸術の誇りです。
“
”
(一章「新しいいけばな」より)
bottom of page